エレミヤ32章 すべての国々から彼らを集め

エレ32:37「見よ。わたしは、わたしの怒りと、憤りと、激怒とをもって散らしたすべての国々から彼らを集め、この所に帰らせ、安らかに住まわせる」
バビロン捕囚から帰還できたのは、バビロンを滅ぼしたペルシャの王クロスの命によってです。たしかにユダヤ人たちは帰ってきて、神殿とエルサレムの城壁を直し、その後属国という立場ながら律法に従う生活を送ってきました。イエス様が生まれた頃には、ローマが支配国となりユダヤはいくつかある州の中の一行政区にしかすぎませんでした。AD70年でユダヤ人が離散してからは1948年の再建国まで待たなければなりませんでした。現在では非公認の核保有国となり、隣国が簡単に戦争を仕掛けることはありませんが、テロ攻撃だけは収まりません。ガザ地区からうまれたハマスは、イスラエルの強引なパレスチナ排除に反抗してロケット弾などを打ち込んでいます。また、レバノンを拠点とするヒスボラは別の観点からイスラエルを攻撃し、彼らの最終目的はイスラエル滅亡だと言われています。ヒスボラがイスラムシーア派の関係でイランが援助にまわり、この点でもイスラエルとイランは敵対しています。また、イランはハマスへの武器援助も行なっており、イスラムシーア派スンニ派イスラエルという構図が見えてきます。2020年までにはエジプト、ヨルダン、バーレーンUAEイスラエルと国交を再開しています。安らかに住むには時間がかかりそうです。