エレミヤ31章 身分の低い者から高い者まで

エレ31:34「そのようにして、人々はもはや、『主を知れ』と言って、おのおの互いに教えない。それは、彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ。―主の御告げ―わたしは彼らの咎を赦し、彼らの罪を二度と思い出さないからだ」

どうもユダヤ人だけに告げられている預言ではなさそうです。旧約の時代にこのエレミヤの預言を読んだ人には何が書かれているかわかりませんが、新約の時代に生きる人々ならキリストの十字架のことを思い浮かべるでしょう。律法は心に書き記され(33)、どんな人でも主を知ることのできる時代が来ることが書かれています。ユダヤ人がやってしまった主への裏切りは、主をとても悲しませました。しかし、「太陽を与えて昼間の光とし、月と星を定めて夜の光とし、海をかき立てて波を騒がせる方(35)」が、この法則が変わらない限りイスラエルの子孫がいつまでも主の選ばれた民でいることはできないと言われます(36)。黙示録には新天地のことが書かれ、そこには太陽も月もなく、海もないとあります(黙21:23)。それはあたかもエレミヤの預言の「この町は、ハナヌエルのやぐらから隅の門まで、主のために建て直される(38)」のことを指しているようにも見えます。そして、「身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ(34)」と書かれてあり、イエス様の言われた「御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされる(マタ24:14)」が実現するのではないでしょうか。