ラザロの復活

ヨハネ11:43「そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。『ラザロよ。出て来なさい』」
ラザロ徴候という医学用語がありますが、脳死後に体が勝手に動くというもので、ラザロはもちろん聖書のラザロから取られたものです。医学の世界でも有名なラザロの物語ですが、聖書にはイエス様のいやしが徐々に力を増している様子が書かれています。まず、カペナウムの王室の役人の息子の病気がいやされました(ヨハ4:52)。次に会堂管理人のヤイロの娘が、おそらく死後直後にイエス様によっていやされています(マコ5:41)。さらに今度はナインという町で、棺おけに入った一人息子を生き返らせます(ルカ7:14)。そしてラザロのよみがえりです。今回はヤイロやナインの町の出来事とはけたが違います。死後4日目です。長い歴史の中では棺おけから、息を吹き返した人もいた、と聞いたことがあります。しかし死後4日もたって、さらに墓に葬られた状態からの復活はこの聖書の記事だけです。そして最後は自らが三日目によみがえりました。まるで、練習をするように死後の時間が長くなり、やがて神の栄光でイエス様は満たされました。ラザロの物語は、復活するためのイエス様の業の集大成のような気がします。