ルカ16章 大きな淵があります

ルカ16:26「そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです」
死後どうなっているかは、聖書にほとんど書かれていません。ルカ16章のラザロの話を読み、わずかな描写から想像するしかありません。しかも、ここではイエス様のたとえ話の中での出来事です。また、旧約ではサウルが死んだサムエルを霊媒師に呼び出すことが書かれています(1サム28:11)。ラザロは御使いたちに「アブラハムのふところ」に連れて行かれたとあります(22)。ユダヤの伝承では天国にはアブラハムがいることになっているそうです。「アブラハムのふところ」という言い方で暗に天国を指しているのだと思います。そして金持ちはハデスにいます(23)。ハデスは新約にしか登場しない単語で、ほとんどがイエス様が言われたものです。そこには炎があり、金持ちは苦しんでいます(24)。このたとえ話を参考にするなら人は死後、2つの箇所に別れて行くことがわかります。1つは「慰められる(25)」場所であり、もう1つは苦しむ場所です。よく、1000年王国のあとの新天地を天国の描写として使う人がいますが、もしそれが天国というのなら、人が死んだ後いくところはどこなのでしょうか。天国に平和で暮らしているのなら、なにも地上に降りてきて住む必要もないでしょう。なぜなら天国は神の支配する最高の場所なのですから。そこにはハデスと分ける淵があります(26。