大バビロンを一考

黙18:19「それから、彼らは、頭にちりをかぶって、泣き悲しみ、叫んで言いました。『わざわいが来た。わざわいが来た。大きな都よ。海に舟を持つ者はみな、この都のおごりによって富を得ていたのに、それが一瞬のうちに荒れすたれるとは』」
貿易の中心は今も海です。物質を大量に運ぶことができるのが船だからです。そういう意味において日本はかなり有力なバビロン候補です。2011年にTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に、日本が加わることを宣言しました。日本は、極度の円高のために貿易黒字を減らし続けていますが、TPPはひょっとしたら日本にとって追い風になるかもしれません。さらにASEAN東南アジア諸国連合)にも、日本は深く関わり、アメリカ、中国などもおいしい汁が吸えるかも、と近づいてきています。日本の競争力はいざ知らず、製品の完成度はどの国にも劣りません。黙示録では、ある契約の元で額、あるいは右手に獣の刻印を押されることが書かれています。ある契約とは何かを拝んだり、信じたりすることで、このことが姦淫にあたると思います。イエス様の頃にはカエサルはコインの鋳造となり、多くの人はカエサルを崇めていました。当時のユダヤ人も「カイザルのほかに私たちの王はありません(ヨハ19:15)」と語っています。このように、どこかの国にカリスマ的な指導者が現れ、売り買いする権利の代償として拝むことを要求するのではないでしょうか?