まことの聖所

ヘブ9:12「また、やぎと子牛との血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度、まことの聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられたのです」
血はギリシャ語で「haima(ハイマ)」ヘブル語で「dam(ダム)」です。「肉のいのちは血の中にある(レビ17:11)」は有名なことばですが、血を捧げることとはいのちを捧げることと同じです。まことの聖所というのはおそらく天にある神殿の中にある聖所のことを指すのだと思われます。黙示録には「天にある、神の神殿が開かれた。神殿の中に、契約の箱が見えた(黙11:19)」という記述があり、イエス様はこの聖所に入られてただ一度の永遠の購いをされたのだと思われます。1980年代にロン・ワイアットなる人物が契約の箱を発見し、それはイエス様の十字架の下にあった…とされていましたが、それは聖所に入ったとするヘブル書の記述に反します。聖所に関しての記述は新約ではヘブルと黙示録だけです。ヘブル人(ユダヤ人)がどれだけ、神殿を誇りに思い、神の隣在を神殿に求めていたかがわかります。そして、血を注ぎかけることの大切さはユダヤ人だけが理解できるものです。パウロはそこにイエス様の十字架はピタッと当てはまり、真の救いが行なわれたことを説明しています。