エゼキエル42章 主に近づく祭司たち

エゼ42:13「彼は私に言った。「聖域に面している北の部屋と南の部屋は、聖なる部屋であって、主に近づく祭司たちが最も聖なるささげ物を食べる所である。その場所は神聖であるから、彼らはそこに最も聖なる物、すなわち穀物のささげ物、罪のためのいけにえ、罪過のためのいけにえを置く」」
エゼキエル神殿では「祭壇」ということばがなく、いけにえは門の両側にある8つの台の上でほふることになっています(40:41)。また、南向きに作られた部屋は宮の任務を果たす祭司たちのためのもので、北向きの部屋は祭壇の任務を果たすツァドクの子孫のものだと書かれています(40:45-46)。このように祭司、つまりレビ族がエゼキエル神殿で仕えることが決まっており、かつて神が約束されたとおり「主ご自身が彼らの相続地である(申命18:2)」は、このエゼキエル神殿でも生きています。どうしてもキリストの十字架を信じる信仰を持つクリスチャンは、イエス・キリストご自身の血でただ一度、まことの聖所に入り、永遠の贖いをされた(ヘブ9:12)パウロのことばを思い出してしまいます。また、契約の箱の問題もあります。20キュビト四方の至聖所が作られていますが(41:4)、パンの机、香壇、燭台の記述はありません。同時に至聖所に置くべき契約の箱についても何も言及していません。イエス様の十字架のときに、真っ二つに裂けた聖所と至聖所を仕切っていた幕は(マタ27:51)、エゼキエル神殿では2つ折りのとびらに変更されています(41:23-24)。この神殿の至聖所に着く方はイエス様なのでしょうか。