メルギゼデクに等しい

ヘブ7:16「その祭司は、肉についての戒めである律法にはよらないで、朽ちることのない、いのちの力によって祭司となったのです」
天に神殿があることは黙示録に書かれています(黙11:19)。いつ作られたかはわかりませんが、その神殿にはいつも神に仕える大祭司がいたことが書かれています。名前はメルキゼデク(英語Melchizedek)で、サレム(平和)の王だとあります(1)。天に仕える者で「父もなく、母もなく、系図もなく、その生涯の初めもなく、いのちの終わりもなく、神の子に似た者とされ(3)」と説明され、永遠のいのちを持っています。逆の言い方をすれば、天が造られたときから神殿はあり、そこには仕える者が存在していたということになります。神がモーセに幕屋を作るように命じたときから、天にある神殿の形を模倣するようにされていたのです。しかし、その神殿で捧げることができるのは、何一つ傷もなく罪もない捧げ物だけでした。地上で捧げられる動物の血をそのまま天の神殿で捧げることはできません(9:9)。イエス様はたった一度だけ「まことの聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられたのです(9:12)」。それゆえイエス様をメルギゼデクに等しい者とされ(15)、どんな罪人であっても聖められる権威をお授けになったのです。