イスラエルも繁栄し

アモス2:6「主はこう仰せられる。「イスラエルの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。彼らが金と引き換えに正しい者を売り、一足のくつのために貧しい者を売ったからだ」
アモスが預言しているのは、ユダはウジヤ王、イスラエルはヤロブアム王の時代でした(1:1)。共に滅亡までの中間時代で、10代王ウジヤも13代王ヤロブアムも貿易や戦闘などで国を広げ(2王26章、2王14:28)、ソロモンほどではないにしろ繁栄していました。ユダは主の教えを捨て、他宗教に惑わされており(4)、イスラエルは金のために正しい者を売ったと書かれています。ともに繁栄を迎えると気がゆるみ、主から離れていく人間の典型で、決して人ごととして笑うわけにはいきません。偶像だけが神から人を離すものではないのです。どんなに神を求めようとしても、マンネリがあったり、心が慢心することがあり得るでしょう。逆に言うなら、うまくいくときほど危ないときはありません。そんな弱点があり、完全 ではないゆえに、神はあわれむことができるのです。もちろん最終目標は「キリストの満ち満ちた身たけ(エペ4:13)」ですが、そこに至るまでどれだけ主のあわれみが必要なのでしょうか?