神がまず私たちを愛してくださった

1ヨハ4:19「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです」
この4章で使われている「愛」は、新改訳で30回登場します。そのすべてがギリシャ語「agape(アガペ)」が使われており、ヨハネの考える「愛」の基準は神の持っている愛だということがわかります。ペテロは復活後のイエス様と会ったときに、イエス様から「わたしを愛しますか?」と聞かれ、ペテロは「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです」と答えています(ヨハ21:15-17)。このときイエス様の使った「愛」は「agape(アガペ)」で、それに答えたペテロの使った「愛」は「phlieo(フィレオ)」だったことは有名ですが、ヨハネは兄弟に向かって愛し合うときには神の「agape(アガペ)」の愛で愛し合うように語っています(7)。それは、私たちがどんなに醜く、嫌な感情を持っていた時でも、主はそれを愛してくださったからです。神ご自身が見本を示しておられるのですから、「あの人のここが嫌い」とか「この人はここが悪い」と心の中で思わずまず愛することを学ぶべきではないでしょうか?欠点があり、悪感情を持つのはお互いさまです。さばかず、さばかれず…というのはクリスチャンの基本です。