1ヨハネの手紙3章 互いに愛し合うべき

1ヨハネ3:11「互いに愛し合うべきであるということは、あなたがたが初めから聞いている教えです」
ヨハネ福音書の中で最後の晩餐のときに、イエス様が言われたのは「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい(ヨハ13:34)」というものでした。ヨハネはこのときに、イエス様の右に座っていました(ヨハ13:23)。この後、イエス様は繰り返して互いに愛し合うように言われています(ヨハ15:12、15:17)。ヨハネ福音書ヨハネの手紙には、ヨハネならではの言い回しが共通してあります。この「互いに愛し合うこと」はその中の1つです。ギリシャ語では「agapao allelon(アガパオ アレロン)」となり、イエス様の言われたのと同じ単語が使われています。英語では「from the beginning」とあり、この戒めが、「最初から聞いている」と書かれています。それはヨハネがキリストを伝えるときに最初に教えた内容だと思われます。ヨハネ福音書の中でも、読む者が必ず目を留め、心に刻む言葉です。そして、ヨハネキリスト者に宛てたこの手紙の中でも、最初に福音を聞いたときから、あなたがたはこの教えを耳にしているはずだと言っています。ヨハネの思い描くイエス様は「愛」そのものだったのです。