脂肪が刃をふさいでしまった

士3:22「柄も刃も、共に入ってしまった。彼が剣を王の腹から抜かなかったので、脂肪が刃をふさいでしまった。エフデは窓から出て」
脂肪が刃をふさいでというのは…エグロンの腹の肉が太りすぎてたるんでいる様子がうかがえます。殺される表現は非常に生々しいものです。この後のへベルの妻ヤエルがシセラのこめかみにくいを打ち込む記事も読んでいて残酷な感じがします(4:21)。エグロンはとても欲深かったために、エフデが「王さま。私はあなたに秘密のお知らせがあります(19)」と言ったときにどこかに宝があるという知らせだろうと想像を働かせたのだと思います。それゆえにそばにいた家来たちを外に出して二人きりになっています(19)。彼の欲深さは体系にも現れていました。現代でも太ることは自制心の欠如だと考えられ、セルフコントロールの代名詞のように考えられています。エグロンはおいしく、自分の好きなものは無制限に食べていたのでしょう。エフデの狙いもそこにありました。「秘密のお知らせ(19)」という言葉の裏には、エグロンがその秘密を独占しようと家来をその場から外すことは計算ずくだったのです。左利きのエフデが右ももに剣を仕込んだのは、抜きやすくすぐにでも攻撃できる体制を作るためでした(16) 。