私に報いられた

士1:7「すると、アドニ・ベゼクは言った。「私の食卓の下で、手足の親指を切り取られた七十人の王たちが、パンくずを集めていたものだ。神は私がしたとおりのことを、私に報いられた。」それから、彼らはアドニ・ベゼクをエルサレムに連れて行ったが、彼はそこで死んだ」
ユダとシメオンがアドニ・ベゼクの手足の親指を切ったのには理由がありました。少なくとも彼らはアドニ・ベゼクのしたことを知っていました。70人の王というのは、最低でも70の国を占領し、滅ぼしたことを指しています。それらの王を殺さず、ことごとく手足の親指を切って、奴隷のように扱っていたのです。親指を失うと、武器は持てません。また、歩行も困難で走ることもできないでしょう。「パンくずを集める」という表現は、パンを手に取ってちぎって食べることさえできないという意味です。反抗もできず、逃げられない状態です。このようなサデスティックなアドニ・ベゼクの残酷なうわさはユダやシメオンにも有名だったのでしょう。彼の名前の付いたベゼクはカナン人とペリジ人との首都だと思われます。主がユダとシメオンに彼らを渡したので、1万人が打たれました(5)。アドニ・ベゼクとしては主要な兵士をことごとく失いました。彼の心に少しは罪悪感があったようで、いざ自分の手足の親指が切り落とされたとき、それは神の報いだと気づくのです。