士師記2章 エグロンはアモン人とアマレク人を集め

士3:13「エグロンはアモン人とアマレク人を集め、イスラエルを攻めて打ち破り、彼らはなつめやしの町を占領した」
「なつめやしの町」とは、申命記によればエリコだと書かれています(申34:3)。もともとヨルダン川を渡る前の東側はアモン人の領土でした(申2:21)。アマレクはネゲブ(民13:29)と低地に住み(民14:25)、ともにヨシュアの時代にイスラエルと戦って負けています。イスラエルの最初の偵察のときには、アマレクは巨人に見え、偵察隊の士気をくじいた記録があります(民13:33)。さらにエリコは、あの有名な7回城壁の回りを回って打ち破った奇跡の町のことです(ヨシュ6:1-20)。このようにいわくつきの先住民を集め、エリコまで占領したエグロンですが、とても勇士とか戦士のイメージとはほど遠かったようです。エグロンは貪欲で太っていました(17)。また、エフデが秘密を知らせようとしたとき、部下に聞こえないように、自分だけが秘密を独占しようとしました(19)。このように欲深い男がイスラエルを18年も苦しめたのは(14)、背後に主が働かれており(12)、イスラエルに主からは離れないようにご計画されたからです。モーセヨシュアというリーダーがいなくなったイスラエルは、ことあるたびに主の前に悪を繰り返していました。エグロンを用いなければならないほど、イスラエルの行なった悪は主の御心から離れていたのです。