女の中で最も祝福された

士5:24「女の中で最も祝福されたのはヤエル、ケニ人ヘベルの妻。天幕に住む女の中で最も祝福されている」
「祝福される」のヘブル語は「barak(バラク)」jで、人名の「baraq(バラク)」と音が非常に似ています。ケニ人はモーセの義兄弟だとありますので(1:16)、ミデヤンの祭司であったモーセの妻チッポラの父はケニ人の出身だと推測されます。モーセを通じてイテロの家族はイスラエルの神を知り、ひそかに信仰していたのではないでしょうか?カナンの王ヤビンとケニ人ヘベル(ヤエルの夫)とは個人的に親しくしていたようですが、彼らの習慣や宗教までが同じだったわけではなかったようです。一万の兵を率いたデボラとバラクがシセラの兵をことごとく打ったことは、ヤエルの耳にも届いていたと思います(4:14)。さらに徒歩で逃げてきたシセラを見たとき、何が起きたかをヤエルは悟りました(4:16-17)。神が働きヤ エルを動かしたことは聖書にも書かれています(4:9)。しかし、ヤエルの心の中にイスラエルの神を信じる信仰があったために、彼女は決断できたのだと思います。それゆえ、ヤエルには賛辞が与えられ、最も祝福されていると預言されたのです。