主を慕い求めていた

1サム7:2「その箱がキルヤテ・エアリムにとどまった日から長い年月がたって、二十年になった。イスラエルの全家は主を慕い求めていた」
契約の箱は20年もの間、アビナダブの家にあったとあります(1)。幕屋でもなく、神殿でもなく祭司の家に置かれていたのです。幸いなことにイスラエルの全家は主を求めていましたから、バアルやアシュタロテといった異教の神から離れることもできました(3-4)。そしてさばきつかさとしてサムエルはイスラエルをさばき、彼の一生涯イスラエルをさばいたとあります(15)。さらに、約束の地の先住民であるエモリ人ともいざこざがなく平和な時間を過ごしていたのです(14)。すべて、神に立ち返り、他の神々を拝むのをやめたおかげです。しかし、このほんの束の間の平和も、サムエルの息子たちの欲にかられたさばきのおかげで狂ってしまいます(8:3)。どんなに主を慕い求めていても、現実がねじ曲がり、思うようにならないときがありま す。平和がずっと続けば…とどんなに思っていてもそうはなりません。サムエルの息子たちのいいかげんなさばきは、やがてイスラエルが王を求めるきっかけにもなりました(8:5)。違うものをよこせ…というのは、主を否定することになるのです。