士師記1章 アクサを妻として与えよう

士1:12「そのときカレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打って、これを取る者には、私の娘アクサを妻として与えよう」」
テニエルは兄の娘、つまり姪と結婚したことになります。結婚の条件はキルヤテ・セフェルを打つことです。カレブが期待したのは、「デビル(11)」を打ち破るほどの男なら自分の娘の夫にふさわしいと考えたことです。実際にオテニエルは勇士でキルヤテ・セフェルを攻め落としました(17)。やがて、オテニエルに神の霊が下り、クシャン・リシュアタイムから解放する救助者として立てられます(3:6-9)。アクサを妻に迎えたときは、自分の兄であり、義理の父のカレブに「水のある土地が欲しい」と堂々と言えなかったオテニエルでしたが(14)、いざ主の霊が下ると神の力が彼に満ち溢れたのです(3:10)。義理の父カレブには強い態度ができませんでしたが、士師記の中でオテニエルが最初の士師として数えられています。彼の生きている間は40年間穏やかであったと書かれています(3:11)。このようにしてイスラエルの民が落ち着くと、追い払わなかった民の神々を拝み始め堕落し始めました。イスラエルの民が主に助けを求めると、神の霊を受けた士師が現れ、イスラエルを治めるのです。このような士師の時代が400年以上も続くのです。それは主の計画で、わざと先住民を残しておき、彼らによってイスラエルを試したからでした(2:21-22)。