ガラテヤ2章 だんだんと異邦人から身を引き

ガラ2:12「なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです」
新約の中でイエス様が家で食事をしていたとき、取税人や罪人が大勢一緒の食卓に座っていたことが書かれています。パリサイ人はなぜ彼らと食事をするのか、と聞いたとき「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です」とイエス様は言われました。共観福音書すべてに書かれている有名な話ですが(マタ9:10-12、マコ2:15-17、ルカ5:30-31)、このときに弟子たちが共にいたこともマタイ、マルコ、ルカに共通して書かれています。弟子たちの名前は書かれていませんが、まさかこのときだけペテロがいなかったということもないでしょう。ペテロはイエス様がパリサイ人から受け入れられない人々と共にいて、食事をしたことを目撃していました。しかし、アンテオケでのペテロの取った行動は、割礼派の人々を恐れているとしか思えないものだったのです(12)。ペテロの行動はバルナバまで巻き込み、バルナバもペテロに同調する行動を取ったのです(13)。聖書には「だんだんと異邦人から身を引き(12)」とあり、あからさまに態度を急変したわけではないことがわかります。それでも、イエス様と罪人の食事の席に同席していたペテロとしては、弁解の余地なしといったところです。