2歴17:5「そこで、主は、王国を彼の手によって確立された。ユダの人々はみなヨシャパテに贈り物をささげた。彼には、富と誉れが豊かに与えられた」
ヨシャバテはソロモン以降では最大の領土と繁栄をもたらしました。彼の賢さは「主を恐れる」こと尽きると思います。バアルを避け(3)、高き所とアシェラ像を取り除いたのは(6)、父アサの時代にもできなかったことです。さらに律法の書を携え、民に律法を教える巡回授業のようなものを行い、自分だけでなく民にも主を恐れ、礼拝する意識を共有するようにしました(9)。ヨシャパテの知恵はそれだけでなく、軍備を整えたことも国を支えた大きな要因と言えます。単純計算でも110万人の兵士を抱えることができたのも(11-18)、経済的に潤っていたからだと推測できます。軍備増強を聞きつけた近隣諸国は「ヨシャパテに戦いを仕掛ける者はだれもいなかった(10)」とあるように、軍隊の規模そのものが 争いの抑止力になっていました。現在、世界では核保有国は強い意見を述べることができる構図になっています。それでイラン、パキスタン、北朝鮮など自国を有利にさせたい国々が国連の静止を振り切って核爆弾の開発を進めています。なによりも核保有国が先制攻撃を受けることは歴史上まだ起きていません。それほど軍備増強は力があり、ヨシャパテの目の付け所は正確だったと言えます。
