殺されるという契約

2歴15:13「だれでもイスラエルの神、主に求めようとしない者は、小さな者も大きな者も、男も女も、殺されるという契約を結んだ」
「アサの心は一生涯、完全であった(17)」とあるように、アサは善王と称される王でした。アサはユダやベニヤミンだけでなくエフライム、マナセ、シメオンからユダに寄留していた部族の人たちも集め(9)、誓いを立て契約を結んだのです。その契約は「主に求めようとしない者は殺される」というものでした。1948年建国当時のイスラエルでは労働党が強く、彼らは社会民主主義で、どちらかと言えば社会主義色の濃い政党だと言えます。現在のイスラエルでは聖書を基準とした律法に従う昔ながらのユダヤ人は全体の1割程度ほどで、4割は無宗教となっています 。しかし、無宗教と言っても聖書のエホバの神を信じている人がほとんどで、生活の中で特別に律法に定められた行事にかかわらないだけです。黒ずくめで、キッパをかぶり、独特の風貌の「超正統派」と呼ばれるユダヤ人は、食事の規定コーシェルにもうるさく、1日に3度の祈りを欠かしません。アサの時代に契約を結んだ人々はまさしく「超正統派」と言えるのではないでしょうか?