アマツヤが主から離れた時

2歴25:27「アマツヤが主から離れた時、エルサレムで人々が彼に対して謀反を企てたので、彼はラキシュに逃げた。しかし、彼らはラキシュまで追いかけて、そこで彼を殺した 」
マツヤはもっぱら軍事に関心があったようで、非常に血の気の多いイメージがあります。エドム人を打ち負かした後、セイルの神々を持ち帰り「その前に伏し拝み、これに香をたいた (14)」とあります。戦うだけならまだしも、戦利品としてほかの神の偶像を持ち帰り、拝むことは主の怒りを買います(16)。主は預言者を遣わし、忠告しようとしますが、アマツヤ預言者がまだ忠告を語り終えていないうちに自分の意見を言う、かなりせっかちで強引な性格だったようです(16)。そして、自分の父と同名のヨアシュと戦うことになります(21)。この時代は同名の王がイスラエルとユダに近い時代にいることで混乱してしまいます。聖書ではわざわざ「イスラエルの王エホアハズの子ヨアシュ(23,25)」という書き方で区別しています。イスラエル王のヨアシュは意外に強く、アマツヤは戦いに負け一度は捕らわれますが、殺されはしませんでした(23)。アマツヤは彼の父ヨアシュと同じよう に家来によって殺されます。父ヨアシュは育ての親祭司エホヤダの子を殺したことのゆえに暗殺されました(24:25)。アマツヤは「主から離れた」ことが殺された理由です。ユダにはまだまことの神に従おうとする民が残っていたのです。