2歴代誌25章 全き心をもってではなかった

2歴25:2「彼は主の目にかなうことを行なったが、全き心をもってではなかった」
マツヤは父ヨアシュのかたきを打ちましたが、主の律法に従って子どもたちは生かしておきました。この律法は申命記24章16節に書かれているもので、親の罪をその子どもに負わせることがないようにと、主が配慮したものです。同時期にヨアシュという同じ名前の王がイスラエルとユダの両方にいたことになりますが、アマツヤがけんかを売ったのはイスラエルの王ヨアシュで、奇しくも父と同じ名前の王でした。アマツヤの性格は「彼は主の目にかなうことを行なったが、全き心をもってではなかった(2)」と書かれているように、主に従うようで、自分の判断に頼ろうとする二重人格のような性格のように感じます。アマツヤ預言者の言うことを聞き、銀100タラントをあきらめても、エフライムの部隊を解散させエドムを打ち負かしています(6-13)。しかし、エドムの神を持ち帰りそれを拝んでいます(14)。ここらへんのアマツヤの行動が理解に苦しむところです。神の人のことばには従う、でもセイル人の神々を持ち帰り伏し拝む、いったいアマツヤの本心はどちらに傾いているのでしょうか。29年の在位でエドムには勝ち、戦利品を得、イスラエルには負け金、銀、その他の財宝を失っています。民から見たアマツヤは不安定で、主に従っていないと判断され、暗殺されています(27)。