この方こそ生ける神

ダニ6:26「私は命令する。私の支配する国においてはどこででも、ダニエルの神の前に震え、おののけ。この方こそ生ける神。永遠に堅く立つ方。その国は滅びることなく、その主権はいつまでも続く 」
ダリヨス王がダニエルを用いようとしても(4)、他の大臣や太守たちは嫉妬していたようです(6)。30日の期間限定の法律は(7)ダニエルだけを狙ったもので、彼らは日に3度ダニエルが祈ることを知っていました(10)。62歳のダリヨス王は成熟した年齢ではありましたが、部下たちの策略にはまりつい理不尽な法律に署名してしまうのです(12)。ネブカデネザル王のときは、火の中から3人が救い出され(3:26)、さらに王の理性が奪われることによって、主を知る機会が与えられました(4:34-37)。ダリヨス王のときは王が獅子の口をふさぐことを目撃し、まことの神を証しすることができました(22)。ネブカデネザルもダリヨスもダニエルの信じる神に触れ、畏敬の念を持ち主を恐れたのです(4:37、6:26)。しかし、ベルシャツ ァル王はネブカデネザルが恐れた神を信じず、金銀のみならず、木や石でできた神まで賛美していました(5:4)。そのため神のメッセージが解き明かされたときには時遅く(5:24-29)、その夜に滅ぼされてしまいます(5:30)。聖書にはダニエルはダリヨス王とクロス王のときに栄えた、と伝えています(28)。このころダニエルの年齢はおそらく60から70代だったと推測できます。ライオンの穴に入れられたダニエルはもう少年ではなかったのです。