ダニエル1章 ダニエルにはベルテシャツァル

ダニ1:7「宦官の長は彼らにほかの名をつけ、ダニエルにはベルテシャツァル、ハナヌヤにはシャデラク、ミシャエルにはメシャク、アザルヤにはアベデ・ネゴと名をつけた」
3章には彼らがネブカデネザルが作った金の像を拝まない様子が書かれています(3:14)。彼らの名はシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴと統一されていますが、ダニエルだけはベルシャツァルとダニエルの両方の名が併記されています。あるときにはネブカデネザルはダニエルを「呪法師の長ベルシャツァル(4:9)」と呼び、○○大臣というタイトルをつけてダニエルを読んでいたことがわかります。なぜ4人なのかはわかりませんが、王族、貴族だと書かれているので(3)、ユダ族の末裔なのかもしれません。この中でダニエルだけが特別な能力を神から与えられていました。それは創世記のヨセフに匹敵する力でしたが、もともとダニエルが持っていたものではありません。聖書にはこのことについて3人と話し合い、神に祈って天のあわれみを乞うたとあります(2:18)。そして、夜の幻のうちに秘密がダニエルに解き明かされたのです(2:19)。このような神に対する真摯な態度を持つ4人の中で、ダニエルにはモーセのように王の前に立つ者になりました。そして、バビロンの中で誰もなし得なかった、どんな夢を王が見たのかを言い当てるのです(2:31-35)。名前こそバビロン風に改名されましたが、彼らの心には神を拠り頼む信仰がありました。