ハバクク2章 それは必ず来る

ハバクク2:3「この幻は、定めの時について証言しており、終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない 」
ハバククはわずか3章ですが、この中に終末あるいは千年王国についての預言がされています。「終わりについて」と書かれていますが、「彼はすべての国々を自分のもとに集め、すべての国々の民を自分のもとにかき集める (5)」とあるので、キリストの千年王国のことかも知れません。終わりの時代にユダの子孫が王国を建てることはいろいろな箇所に書かれています(1歴17:11、イザ9:7、エレ23:5など)。さらに「それは必ず来る。遅れることはない 」とあり、間違いなく実現することが念を押されています。ハバククはユダのさばきを預言していますが、それは世の終わりに「彼(4)」がきて正しい信仰に導くときと同じような状態です。「彼」が来る時まで略奪はあり、国々で暴力があり血が流されています(8)。バビロンのような大国がその時代にもあり、多くの国民を苦しめるようになります(20)。また信仰も失われ、偶像があふれている状態です(18)。偶像に向かって祈る様子は、現在でも珍しくありませんが、終わりの時代にはもっと顕著に多くの人が偶像を拝むようになります。残念ながら、それらの像に向かってどんなに祈っても偶像は何もしてくれません(19)。ハバククはこれらの幻を板に書き記し残しました(2)。