マラキ1章 主のとこしえにのろう民

マラキ1:4「たといエドムが、「私たちは打ち砕かれた。だが、廃墟を建て直そう」と言っても、万軍の主はこう仰せられる。「彼らは建てるが、わたしは打ちこわす。彼らは、悪の国と言われ、主のとこしえにのろう民と呼ばれる 」
アブラハムからイシュマエルが生まれ(創16:15)、イサクからはエサウが生まれました(創25:25)。イシュマエルは現在のアラブ人の祖先となりました。エサウ(エドム)は、シリア地方に展開し、現在のヨルダンにあるペトラ遺跡エドム人が作ったものです。エサウからアマレクが生まれ(創36:12)、アマレク人の祖先となりました。現在ではアラブ系の中にエドム人がいるらしく、はっきりとどの人がエドム人だとは分かりません。多くのアラブ人は自分たちはイシュマエルの子孫でアブラハムは信仰の父であることを認めています。エドム人については、ヨルダン、シリア、エジプト、トルコ地方に住むアラブ系の人たちだと言う人もいます。マラキでは主はエドムを悪だとし、たとえエドムが「廃墟を建て直そう」 と言っても、打ち壊すと言われています。それどころか「主のとこしえにのろう民」だと、エドムに対して厳しいさばきが述べられています。確かにアラブ人の国はありますが、エドム人の国は見当たりません。それは、主がイシュマエルについても祝福を約束されたことが成就しているからです(創17:20)。同じアラブ系でも石油が出る国とそうでない国があります。あるいはエドム人が関係しているかも知れません。