創世記39章 彼女といっしょにいることもしなかった

創39:10「それでも彼女は毎日、ヨセフに言い寄ったが、彼は、聞き入れず、彼女のそばに寝ることも、彼女といっしょにいることもしなかった 」
「寝る」はヘブル語「shakab(シャカブ)」は文字通り「横になる」で、肉体関係を指す「知る」のヘブル語「yada(ヤダー)」ではありません。主人の妻は添い寝をして慰めて欲しいと願っているようにも聞こえます(7)。しかし、女性とベッドを共にして何も起きない保証はありません。ヨセフが「いっしょにいることもしなかった」は、正しい選択だったと思います。男女が恋愛に陥るには「会う」「話す」「触れる」という3段階があります。逆に言うとこれらの条件をすべて満たしていくと恋に落ちる可能性があるということです。アメリカの俳優ブラッド・ピットは、女優のアンジェリーナ・ジョリーと夫婦役を演じたことで、結婚に至りました。毎年、どの国でも夫婦役を演じて結婚するカップルは後を絶ちません。気を付けるべきは既婚者でしょう。男は目によって誘惑されますが、女は触れることや触れられることで愛情に変化していきます。パウロが勧める「男が女に触れないのは良いことです(1コリ7:1)」は、的を得たアドバイスだと思います。それでもある日、家に誰もいない(11)という、とんでもない罠が張られることもあるのです。ヨセフには逃げるしか方法はありませんでしたが(12)、もし主人の妻と寝ていたら、牢獄どころか殺されていたかも知れません。