ヨブ21章 あなたの道を知りたくない


ヨブ21:14「しかし、彼らは神に向かって言う。「私たちから離れよ。私たちは、あなたの道を知りたくない 」
ツォファルは「満ち足りているときに、彼は貧乏になって苦しみ (20:22)」と言いましたが、ヨブは「なぜ悪者どもが生きながらえ、年をとっても、なお力を増すのか (7)」と反論しています。一人は悪者はひどい目に遭うと言い、もう一人は悪者がこの世に割拠しているではないかと言います。サタンがイエス様を誘惑する時に、全世界を見せて「国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです (ルカ4:6)」という記述があります。悪者の行きつくところは闇やよみ(21:13)だと書かれていますが、生きている間にはサタンに「これ」だと見込まれた人はとんでもない権力と栄光が手に入ります。ヨブとツォファルは一つの真理の両面から見ていることになります。もし、ヨブが言うような悪者でありながら裕福な者は、神に対して何の得もない「私たちが彼に祈って、どんな利益があるのか (15)」という結論に達するわけです。それも「ある者は元気盛りの時に (23)」死に、「ある者は苦悩のうちに (25)」死ぬのです。すべては神の御心のままではないか…とヨブは3人に訴え、悪者だけに特別なひどい罰があるとは限らないことを説明しています。そして「なぜ慰めようとするのか(34)」と言葉を遮ろうとさえするのです。