エペソ6章 天にいるもろもろの悪霊

エペ6:12「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです」
神を信じる者は肉体を離れて天に上り、神の前に立つようになると思っていましたが、天にも悪霊がいるのでしょうか。ヨブ記には、ある日主の前に神の子が立ったとき、その中にサタンが混じっていたことが書かれています(ヨブ2:1)。そして、ヨブに試練を課すように願うのです(ヨブ2:5)。また、ペテロもサタンに狙われ、神にペテロを麦のようにふるいにかけるように願い、サタンの願いは聞き入れられました(ルカ22:31)。ペテロの例は、ヨブの試練のときと似ているように思います。福音は人の手に委ねられた以上、人が何とかして福音を他の人に伝えるしかありません。パウロによるならその働きは、血肉によるものではないようです。主権、力、暗闇の世界の支配者が、サタンの手元にあるなら、クリスチャンは不利な状況にあります。それはサタンがイエス様に言った、国々のいっさいの権力と栄光が「私に任されている(ルカ4:6)」という言葉を裏付けるものです。創世記ではアダムとエバには、パウロの言うような神の武具を身につけていませんでした。彼らは裸だったのです(創2:25)。もし、アダムに信仰の大盾(16)があったなら、へびの誘惑にも立ち向かえたかもしれません。たとえ、天に悪霊がいたとしても、神の武具で戦い、誘惑を跳ね除けることができるのです。