使徒10章 生きている者と死んだ者とのさばき主

使10:42「イエスは私たちに命じて、このイエスこそ生きている者と死んだ者とのさばき主として、神によって定められた方であることを人々に宣べ伝え、そのあかしをするように、言われたのです」
人が一度死ぬことと死後にさばきを受けることは、神による定めです(ヘブ9:27)。また、さばきは神のものであり他の誰にもそれは許されていません(申1:17)。もし、誰かがさばきをするなら、それは神に対しての越権行為に当たります。ペテロははっきりとイエス様が生きている者と死んだ者とのさばき主だと語っています。ペテロが何を宣べ伝えるかのメインテーマがここに書かれています。イエス・キリストを伝えることは十字架の罪の赦しが中心ですが、イエス様はご自分がさ ばき主にも関わらず、ご自分の命を捧げて誰一人としてさばきの座に来ないようにされたのです。ペテロは今カイザリヤに来て異邦人を前にして話をしています(24)。この直前にペテロは幻で汚れた食物を聖いという啓示を受けています(10-15)。使徒10章を境にして、福音の宣教範囲は異邦人へと移行していきます。神は誰をも差別せず、すべての人のために血を流され、罪を赦されました。このとき初めて異邦人にも聖霊が注がれたのです(45)。