使徒20章 狂暴な狼が

使20:29「私が出発したあと、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています」
パウロはこれから何が起きるかはわからないが(22)、聖霊によって「なわめと苦しみが私を待っている(23)」ということは知っていました。通常なら苦しい任務を進んで受ける人は少ないでしょう。しかしパウロは「神の恵みの福音をあかしする任務を果たし終えることができるなら、私のいのちは少しも惜しいとは思いません(24)」と告白しています。さらにパウロは自分が去った後に教会に試練があることも知っていました。「凶暴な狼」と表現されるのは弱い信仰の者を餌食にするたとえです。狼はおそらく外部からですが、パウロは「あなたがた自身の中からも(30)」 という言い方をし、教会の中の兄弟でさえ自分勝手に行動するだろうと警告しています。パウロは神の計画はすべて伝えたと言っています(27)。そして、パウロ自身の指導や訓戒でなく、みことばに教会の牧者たちをゆだねました(32)。パウロも兄弟たちも、これから起きる困難に立ち向かう決心はできていたようです。