使徒18章 アンテオケに下って行った

使18:22「それからカイザリヤに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンテオケに下って行った」
エペソはアジヤ地区で、カイザリヤはユダヤ地区です。船でカイザリヤまで行ったのなら地中海を横断して、エルサレムに帰るルートになります。事実、聖書にはエルサレムに上って教会にあいさつしたことが書かれています。多くの人は、これで第2回目の伝道旅行が終わったと認識しています。しかし、聖書の次の節には「そこにしばらくいてから、彼はまた出発し(23)」とあり、たった1節で次の伝道旅行が始まったことになっています。ここでアポロに話題が移り、パウロがアポロに会うためにエペソに来たことは第3回伝道旅行の過程となっています(19:1)。最初の伝道旅行は聖霊によって「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい(13:2)」という明確な召しがありました。第2回目は「先に主のことばを伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか(15:36)」というパウロの言葉がきっかけでした。第3回目は「しばらくいてから、彼はまた出発し(23)」で、2回目の旅行の延長のような感じです。パウロがアンテオケを母教会と見なしているからだと思います。