申命記2章 その心をかたくなにされた

申2:30「しかし、ヘシュボンの王シホンは、私たちをどうしても通らせようとはしなかった。それは今日見るとおり、彼をあなたの手に渡すために、あなたの神、主が、彼を強気にし、その心をかたくなにされたからである」
出エジプトの際にパロの心が主によってかたくなにされたのは周知のことですが(出4:21など)、ここでもヘシュボンの王のシホンの心をかたくなにされています。生活をしているとどうしても頑固で意地の悪い人に出会うはずです。聖書によれば、それは約束の地を得るために練られた、主の計画である可能性があります。自分の思い通りにならなければ、滅ぼしてしまおう…というのが、どの時代の支配者もが考えることです。しかし、イエス様は「さばいてはいけません(マタ7:1)」と言われ、むしろ「迫害する者のために祈りなさい」と言われています(マタ5:44)。モアブやアモンはロトから生まれた異母兄弟であり(創19:30-38)、イスラエルの子孫ではありませんが、親戚関係であり、同族に当たります。彼らの地はそれぞれ主が与えたと言われ(9,19)、それらの地を通る際は礼を尽くし金を払って、飲み食いするようにと命じられています(6)。さわってよいものとそうでないものには大きな違いがあるのです。