申命記4章 魅せられてそれらを拝み

申4:19「また、天に目を上げて、日、月、星の天の万象を見るとき、魅せられてそれらを拝み、それらに仕えないようにしなさい。それらのものは、あなたの神、主が全天下の国々の民に分け与えられたものである」
モーセが約束の地に入れないことが分かった後に(3:27)、遺言的にイスラエルの民に語った内容が4章からのことばです。モーセ十戒を直接受け取った人物です(出20章)。偶像を禁止したのは、神が唯一であることを示した第一戒(出20:3)のすぐあとに書かれています(出20:4)。ここでモーセは申命(繰り返し命ずること)し、「どんな形の彫像をも造らないようにしなさい(16)」と語っています。創世記の巨人のネフィリムはその大きさゆえに人を圧倒し、名のあるものだったと書かれて います(創6:4)。後に登場するゴリアテは6キュビト半で、約3メートルの身長でした(1サム17:4)。これらの巨人は人の心を奪いました。ましてや、天の万象を見るなら、魅せられても仕方のないことです。しかし、モーセはそれらは神が造られ、民に与えられたのだと言っています。人が巨大なものに心を奪われるのは、今も昔も変わりません。それらを拝む対象にしてきたことも否定できませんが、聖書では禁じており、万物を造られた神のみが拝む対象だと教えています(コロ1:16)。