イザヤ33章 広々とした川がある

イザ33:21「しかも、そこには威厳のある主が私たちとともにおられる。そこには多くの川があり、広々とした川がある。櫓をこぐ船もそこを通わず、大船もそこを通らない」
イザヤは新しい都(20)の幻を見せられているようです。「鉄のくいはとこしえに抜かれず、その綱は一つも切られない(20)」とあるように、その王国は永遠にゆるぎない様子が語られています。都には「広々とした川(21)」があります。黙示録では川は「いのちの水の川」と呼ばれ、神と小羊との御座から出ていると書かれています(黙22:1)。都の中央を流れ、両岸には「いのちの木」があるとも書かれています(黙22:2)。いのちの木はエデンの園にあり、善悪の知識の木と並び、その実を食べれば神のようになれるとされた木のことです(創3:22)。イザヤでは「そこに住む民の罪は赦される(24)」とあり、もはや罪が赦された者だけがその王国に住むようになるのです。善悪の知識の木を食べたことから始まった、全人類の罪は主により救われ(22)、罪が赦されるようになると預言されています。この章の前半は、主を待ち望む内容に対し(2)、後半では主の栄光ある王国に住むことが書かれています。