イザヤ34章 主の復讐の日

イザ34:8「それは主の復讐の日であり、シオンの訴えのために仇を返す年である」
「復讐」はヘブル語「naqam(ナカーム)」が使われ、有名な「復讐と報いとはわたしのもの(申32:35)」の「復讐」と同じ語です。復讐は誰かに危害を加えられたときに、それと同等の痛みや苦しみを与える行為を言います。主は「シオンの訴えのため(8)」にそのことをするとあります。エドム川はピッチに…とありますが、「ピッチ」は原油や石油を蒸留してできる黒い残留物のことです。そのような物が川にあふれると魚はもう生きていないでしょう。主のさばきが下ると、王とか主権者とかの地位は無意味になります(12)。彼らの宮殿の跡地にはいばらが生え、動物たちにとっては格好の住みかだと書かれています(13)。栄華を誇った王たちの住むところは、主のことばと霊によって、動物たちの安住の地に変えられるのです(16)。しかし、ここに書かれている動物たちはおそらく後の時代に現れる人たちの比喩だと思います。主によって集められた人たちは「代々にわたって、ここに住む(17)」のです。