イザヤ75章 わたしみずから公正にさばく

詩75:2「わたしが、定めの時を決め、わたしみずから公正にさばく」
「定めの時」の「定め」はヘブル語「mow'ed(モウエド)」が使われ、「集会、宴会」の他「約束された」という意味もあります。また「公正」は「meyshar(メシャール)」という単語で「平等」や「真っすぐ」という意味があります。新改訳聖書では神がご自身を指していう場合はひらがなの「わたし」が使われます。同様に、神の言葉は「言葉」でなく、ひらがなの「ことば」になっています。ここでの「わたし」は当然、主ご自身が自分を指して言われたものです。アサフは主からのことばを受け、預言的にこの詩を歌っています。この詩の中で高ぶる者を「角を上げる(4)」という表現を使っています。角は権威の象徴でもあり 、プライドの象徴でもあります。日本語では「出る杭は打たれる」ですが、聖書的には「上がった角は下げられる」です。高慢な者は横柄な態度で語ってきます(5)。主が最も嫌うのはへりくだらない、高慢な心です。主のさばきは公平で、高くあげられた角を低くし(7)、そして正しい者の角は神の公平はさばきによって上げられ(10)、最後はへりくだった者とともに住むのです(イザ57:15)。