エレミヤ36章 再びもう一つの巻き物を取り

エレ36:28「あなたは再びもう一つの巻き物を取り、ユダの王エホヤキムが焼いた先の巻き物にあった先のことばを残らず、それに書きしるせ」
エホヤキムの第4年というのは、ネブカデネザル王の元年にあたります(25:1)。そして、エレミヤがバルクに口述して書き取らせた内容は25章に書かれています。もともとは、エルヤキムはエジプトのパロ・ネコによって立てられた傀儡(かいらい)王でした(2王23:34)。エジプトからは金銀を要求され(2王23:35)、おまけにバビロンからは攻撃されるという二重苦の中で、3年はバビロンに従いましたが、その後反逆します(2王24:1)。結局、カルデヤ、アモン、アラム、モアブの軍勢に敗れエホヤキムは倒れます(2王24:1)。ネブカデネザルが攻めてくる前に、エレミヤの預言に従っていれば、主の救いがあったかもしれません。事実、主はエレミヤの預言によって、ユダの国が悪の道から立ち返るかもしれないと言われています(7)。しかし、エホヤキムには熱意が感じられません(23)。燃やせば、預言の効力が失われるとでも思ったのでしょうか?それとも断食のせいで、頭が働かなかったのでしょうか(9)?エレミヤの預言はもう一度、巻き物に写されます(28)。後にこの巻き物を見たダニエルが捕囚は70年で終わることを悟るのです(ダニ9:2)。