ホセア3章 長い間、王もなく

ホセ3:4「それは、イスラエル人は長い間、王もなく、首長もなく、いけにえも、石の柱も、エポデも、テラフィムもなく過ごすからだ」
ホセアの時代にはまだヤロブアム2世の時代(1:1)で王がいて、イスラエルが滅びるまでさらに6代の王が替わります。最後の王は奇しくも「ホセア」という名前でしたが(2王18:10)、これ以降王はイスラエルに登場しません。マラキ書からイエス様の時代まで約400年あります。イエス様の時代にヘロデ王ユダヤ王として君臨していましたが、ヘロデの出身はエドムでユダ族の血族ではありません。その後、ユダヤ戦争(AD70年)で、ユダヤ人は散り散りになりますが、彼らには国もなく、領土も与えられず、もちろん彼らを治める王もいませんでした。ユダヤ人たちは自分たちの住む地域と融和を測り、その地域の国語を学び、なるべく逆らわないように努力しました。しかし、天地創造の唯一の神を信じるために、たとえイエス・キリストであろうと彼らは受け入れなかったのです。次第に彼らは特別扱いをされ、ゲットーという囲まれた敷地での生活を余儀なくされたのです。ホセアは「その後、イスラエル人は帰って来て(5)」と、イスラエル復興の予言をしています。1947年がその年になり、やがて彼らはダビデ王を求め終わりを迎えるのです。