ホセア2章 彼女の子らを愛さない

ホセ2:4「わたしは彼女の子らを愛さない。彼らは姦淫の子らであるから」

ホセアがゴメルと結婚してから3人の子が産まれていますが(1:3-9)、最初の子は「彼に男の子を産んだ(1:3)」と書かれ、ホセアの子である可能性が高いです。しかし、2人目以降「みごもって、女の子を産んだ(6)」「みごもって、男の子を産んだ(8)」とだけ書かれており、果たしてホセアの子かどうかは疑問です。しかも、ゴメルには別の子どもがいたようでホセアは最初に「姦淫の子どもらを引き取れ(1:2)」と命じられています。ゴメルは不特定多数の男性と関係を持ち、ポンポンと子どもを産みますが、それらは私生児となり、父親の存在は感じられません。そして、主からは「彼女の子らを愛さない(4)」と釘を刺されています。ゴメルが招いた姦淫という罪は、イスラエル偶像崇拝のことであることは明白です。バアルだの、ダゴンだの、アシュタロテだのイスラエルの中ではやりたい放題で別の神を拝み続けたのです。特に、ヤロブアムの作った金の子牛については(1王12:28)、滅びるまでその罪から離れることはできませんでした。子どもに罪はないと言いますが、神の目から見たとき、子どもたちの背後に親の罪が見え隠れしているのでは愛されるのは難しいと思います。