ミカ2章 こういうやからに

ミカ2:3「それゆえ、主はこう仰せられる。「見よ。わたしは、こういうやからに、わざわいを下そうと考えている。あなたがたは首をもたげることも、いばって歩くこともできなくなる。それはわざわいの時だからだ」」
アッシリアが迫ってきて切迫した状況の中でも、ユダ国の中では普通に経済活動が行われていたようです。ある者は他人の畑を欲しがり、かすめ取ったりしています(2)。それは、ソロモンが残した大きな遺産があり、黄金の神殿は相変わらずその輝きを失っていなかったため、ユダの民に危機感が薄かったのだと思われます。金は錆びないとも言われ、手入れをまめにするなら、その輝きは失われることはありません。ところがヒゼキヤ王が病気のとき、バビロン王が使者を遣わし見舞ったことに気を良くしたヒゼキヤは、宝物蔵を全部見せたことがありました(2王20:12-13)。ユダ国が裕福なのは明白で、国の中で財を築き権力を持つ者もいたでしょう。ミカはそのようなものたちには特に厳しいさばきがあると預言しています(3)。おそらく、ミカが預言者でいるときにアッシリアイスラエルを囲っていたはずで。そのような噂を耳にしても、自分の畑を増やしたいと思うやからがいたのです。イエス様は主の日はノアの日のようだと言われ(マタ24:38)、洪水が来る前日まで飲んだり、食べたり、めとったりしていました。ユダ国が滅びるときも、国民の危機感は薄く、礼拝もしないのに自分たちの神は助けてくれると信じ込んでいたのです。