エレミヤ26章 かつてモレシェテ人ミカも

エレ26:18「かつてモレシェテ人ミカも、ユダの王ヒゼキヤの時代に預言して、ユダのすべての民に語って言ったことがある。『万軍の主はこう仰せられる。シオンは畑のように耕され、エルサレムは廃墟となり、この宮の山は森の丘となる。』」
「かつて」と言っても、ヒゼキヤの時代はエホヤキムから100年も前の話です。イスラエルの民はモーセ5書だけを聖書としていたのではなく、預言書も編纂し聖書に加えていたことがわかります。ミカはイザヤと同時期にいた預言者で(ミカ1:1)、ベツレヘムからメシヤが誕生することを預言した(ミカ5:2)ことは有名です。ユダの国民はミカの預言によって、ヒゼキヤが悔い改め主に願ったことを知っていました(19)。そして、ウリヤというもう1人の預言者がエレミヤと同じ預言をしていたことも知っていたのです(20)。それは悪の道から立ち返り、主の道を歩むように戒めた内容でした(2-6)。この内容はヨナがアッシリアのニネベで語ったものとよく似ています(ヨナ3:7-9)。ニネベの人はヨナの預言に反応し、努力して悪の道から立ち返ろうとし、主はわざわいを思い直したとあります(ヨナ3:10)。異国の民でさえ、預言者のことばに耳を傾けたのに、ユダの国民は聞こうとしませんでした。ユダ国の中にも主のことばに耳を傾ける者が残っており、彼らが悔い改めるように国民を説き伏せたなら、主もさばきを思い直したかもしれません。