ナホム3章 呪術を行なう女の

ナホ3:4「これは、すぐれて麗しい遊女、呪術を行なう女の多くの淫行によるものだ。彼女はその淫行によって国々を、その魅力によって諸部族を売った」
アッシリアはおもにバビロニアとメディアの連合軍に攻撃され、滅亡しました。その後、大きく広げた領土はバビロン、メディア、カルデア、エジプトの4つに分割され、4大国時代に突入します。アッシリアがバビロンの統治と違うのは、武力で国を支配しようとしたことです。しかもナホムの預言によるならば、それらの判断基準は呪術などの占いに頼っていたようです(4)。過去において、どんなに悔い改めイスラエルの神の前で悪い行いから立ち返ったとしても(ヨナ3:10)、そのような呪術に頼るなら、神がお喜びになるはずもありません。アッシリアの最後は敵の猛攻を浴び、死体の山が築かれたとあります(3)。それは、アッシリアが残忍な戦いをすることを知っていた、バビロン、メディア連合軍は容赦無く攻めてきたからだと思います。ナホムの描写も生々しく「流血の町。虚偽に満ち、略奪を事とし、強奪をやめない(1)」や「むちの音。車輪の響き。駆ける馬。飛び走る戦車(2)」と3章の書き出しから恐ろしい表現が続いています。アッシリアは主によって選ばれたイスラエルを滅ぼすために遣わされた国です(イザ7:17)。もし、ヨナのときに主を信じる信仰を残していれば、彼らにも救いはあったはずです。