ハガイ1章 宮を建てよ

ハガ1:8「山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現わそう。主は仰せられる」
パウロアテネの人たちに「神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません(使17:24)」と述べ、続けて「何かに不自由なことでもあるかのように、人の手によって仕えられる必要はありません(使17:25)」と断言しています。しかし、旧約の中ではモーセの幕屋から続く、神が臨在される場所はとても重要視されていたようです。なによりも、神ご自身が「宮を建てよ(8)」と言われているのです。再建のためにエルサレムに集まってから長い時間、再建作業が再開されなかったのに主が業を煮やしたかたちとなっています。その顕著なしるしとなったのが、作物の不作です。収穫は風で吹き飛ばされ、露が降りて作物に影響し、さらにひでりを呼び寄せ穀物のみならず、ぶどう酒、油、地に生えるもの、家畜にいたるまで大打撃をうけます(10-11)。この災害がハガイの言葉によって、主の力によることが判明します。これらの出来事すべてが、主の宮の再建を促す神のわざだったのです。民は主の前で恐れたとあります(12)。ときには神も強引な手法でユダヤ人を従わせることもあるのです。