ゼパ3:15「主はあなたへの宣告を取り除き、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王、主は、あなたのただ中におられる。あなたはもう、わざわいを恐れない」
「ああ(1)」という感嘆詞から始まる3章は、首長(3)や預言者(4)たちが主に従わない態度を断罪しています。しかし、「わたしを恐れ、懲らしめを受けよ(7)」と、主のさばきを受け入れるように勧めてからは、預言の内容が変わってきます。特に「そのとき(9)」と書かれている後は、預言が終末のことを指す内容になっています。時代が変わり「そのとき」になるなら、愚かな首長や預言者でなく、「へりくだった、寄るべのない民(12)」を集めると言われています。そして「主はあなたのただ中におられる」とし、偶像などに頼る必要がないことが示唆されています。このことばは2度繰り返されています(15、17)。「エルサレムの娘よ。心の底から、喜び勝ち誇れ(14)」とイスラエルが喜ぶなら、主もまた「主は高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる(17)」と喜びを表してくださいます。そして散らされた者を集め(19)、連れ戻し、繁栄を元通りにしてくださると約束されています(20)。これが1948年のイスラエル再建国だという人もいますが、もっと先の終末のことだという人もいます。主がただ中におられるのは現在のことなのか、それとももっと先のことなのでしょうか。