ゼカ710:10「わたしは彼らをエジプトの地から連れ帰り、アッシリヤから彼らを寄せ集める。わたしはギルアデの地とレバノンへ彼らを連れて行くが、そこも彼らには足りなくなる」
アッシリアは現在のイラクで首都はニネベでした(ヨナ1;2)。エジプトもイラクもイスラム教国で、エジプトは90%、イラクでは99%の国民がイスラム教徒です。そのような中にもユダヤ人がいるのでしょうか?ギルアデはヨルダン川の東側、レバノンはイスラエルの北に位置します。苦難の海を紅海とするなら、ナイル川の淵から上ってくるのは出エジプトを思い出します(11)。最後の節にある「歩き回る」のヘブル語は「halak(ハラーク)」が使われており、「行く」「来る」の意味があります。英語訳では「they will live securely」とあり、直訳するなら「彼らは安全に暮らすようになる」となります。主に連れていかれた場所が足りなくなったとしても、そこで紛争や争いがないことを示唆しています。預言では主はユダを「戦場のすばらしい馬のようにされる(3)」とあります。その方法はわかりませんが、イスラエル(ユダヤ人)の戦力は増大し、例え戦ったとしてもアッシリアの誇りは低くされ、エジプトの杖は離れる(11)のです。それゆえに連れて行かれた主の民はその土地で、自由に歩き回ることができるようになるのだと思います。