ミカ7章 奇しいわざを彼に見せよう

ミカ7:15「あなたがエジプトの国から出た日のように、わたしは奇しいわざを彼に見せよう」
ミカの預言の最中にカギかっこで、主が直接語ったと思われることばがあります。このことばはミカが預言の中で「どうかあなたの杖であなたの民、あなたご自身のものである羊を飼ってください(14)」さらに「昔の日のように、バシャンとギルアデで草をはむようにしてください(14)」という願いに対して、呼応するように主が語られたものです。主にとって出エジプトは大きなイスラエルの転換の出来事であり、ユダヤ人たちが終生覚えておくべき奇跡だと認識しているようです。それは葦の海を2つに分けたこともありますが(出14:21)、なによりも10の災いの最後の災いである長子が死にゆくときに、過越しの血を塗る家には災いを過ぎ越されたことが挙げられます(出12:27)。このような奇跡を再び見せようと約束されているのです。そして終わりの時代にほふられた血を身につけているのはキリストの十字架を信じる者たちです。その血は家の門柱につけた目に見えるものではなく、心に刻まれた信仰がそのしるしとなります。へびが奇跡を見て恐れるのは(17)どのような大きなわざなのでしょうか。