ゼカリヤ11章 三人の牧者を消し去った

ゼカ11:8「私は一月のうちに三人の牧者を消し去った。私の心は、彼らにがまんできなくなり、彼らの心も、私をいやがった」
ひと月がどれだけの長さかは、わかりませんが、イエス様が地上に来られたとき、「群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた(マタ9:36)」という記述があります。つまり、そのときにはすでに羊飼いを失っていたような状態でした。律法学者や祭司たちがどんなに戒めを唱えても、「慈愛(10)」が折られているのなら、戒めにも効力はないでしょう。なによりも、当時権威があるとされた律法学者は、イエス様が「わざわいだ」とその存在を否定することばを言われています(マタ23章)。そして、当時アンナスが大祭司であるはずなのに、カヤパと連名で大祭司が書かれているのもおかしいことです(ルカ3:2)。ユダヤ王ヘロデもユダヤ人の血を受け継いでおらず、これら3様の民の上に立つ者たちの下では、民衆が迷っても仕方のないことです。ゼカリヤの預言はさらに進み、もっとひどい牧者が現れると預言しています(16)。しかし、義の神はその偽りのリーダーをそのままにはしておかないとあります(17)。この能なし牧者(17)は、終わりの時代の偽キリストかも知れません。