マタイ21章 取税人や遊女たちは彼を信じた

マタ21:32「というのは、あなたがたは、ヨハネが義の道を持って来たのに、彼を信じなかった。しかし、取税人や遊女たちは彼を信じたからです。しかもあなたがたは、それを見ながら、あとになって悔いることもせず、彼を信じなかったのです」
権力にしがみつき、金や利権を追い求めているのが、祭司、律法学者でした。それでも、取税人は多額のマージンを乗せて本来の税額より、多くの金額を集めていました(ルカ19:8)。また、遊女たちは姦淫の罪を犯している存在です。彼らはヨハネが言った「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから(3:2)」に反応したのです。律法学者や祭司たちは自分たちの立場が脅かされていることに苛立ちと恐怖を覚えていました。その張本人イエス様がエルサレムに入られたのです(9)。イエス様は噂通りに宮の中で盲人や足のなえた人を癒されました(14)。ついにイエス様は神殿内で行動を起こされたのです。それまでイエス様を見たことのなかった祭司長、長老たちの考えることは一つです。「あの男は誰た」。そして、イエス様に聞きます。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか(23)」、それはごく自然な質問でした。目の前で奇跡が行われ、盲人の目は開き、足のなえた人は歩き始めたのです。イエス様がバプテスマのヨハネに言った、聞いたり見たりしていることにつまずかない者は幸いだ(11:4-6)、ということばが思い起こされます。幸いだったのは、取税人や遊女たちでした。