マタイ24章 戦争のうわさを聞くでしょう

マタ24:6「また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません」
ソ連崩壊が1991年だとするなら、冷戦以降、社会主義国に対する脅威も薄れ、大きな戦争はなくなってきています。2001年9月11日に起きたアメリカの同時多発テロで、当時のブッシュ大統領は戦争ではなく、テロとの戦いを宣言しました。2019年までに戦争と名の付くものはなく、代わりに「紛争」と呼ばれる小競り合いが続いています。アフガニスタンとシリヤはその代表格で、アフガンにはタリバン、シリアにはイスラム国というテロ組織が戦う相手です。それ以外にアフリカの各地で独裁者による市民弾圧が進み、多くの難民がヨーロッパに逃げるようになりました。EUの大国ドイツは、第二次世界大戦ユダヤ人迫害を強く反省し、人種差別をすることなく難民を受け入れる姿勢を貫いています。しかし、もう1つの大国イギリスはこれ以上の難民受け入れに難色を示し、EUに対する上納金への不満も重なり、EU離脱を表明しました。紛争が悪化すると、いつでも第3次世界大戦が起きても不思議ではありません。具体的な戦争を始める国の名は挙がっていませんが、もし戦争の噂が聞こえてくるなら、イエス様の言われた「これらのことは必ず起きる」の成就だと判断すべきでしょう。